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先日、初めてプロのコーチによるコーチングを受けました。


元々僕は経営コンサルタント(の端くれ)として、顧客企業の経営者に対しコーチングのようなことをしている(つもりな)のですが、


「そう言えば、自分自身がちゃんとコーチングを受けたことがないよなぁ…」


と思い、コーチングを受けることにしたのです。


僕が新卒入社したITベンダーの同期で、今は人事コンサルティングとコーチングという2足の草鞋を履いている人が一番信頼できそうだったため、その方にお願いしました。


結果は大正解。90分のセッションは非常に実りあるものとなりました。


早速、継続的なコーチングを契約したところです。


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コーチングの原則
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①答えはクライアントの中にあると信じる。コーチは内省のための材料を渡すだけである。


②クライアントは「クライアント自身の中に没入する」。つまり、深く考えることに時間を使う。


クライアントはコーチに気を遣う必要も遠慮する必要もなく、正しい答えを言おうとしなくてよい。


③クライアントは「身体の知恵」を使う。


我々が考えていることのうち、顕在意識の中で行われているのはわずか5%であり、残り95%は潜在意識の中で行われている。


クライアントは自分の感情や感覚とも向き合う。


④話の取っ掛かりとしてクライアントは特定のテーマを持ち込むものの、その後の話の展開はコーチにも予想できない。


コーチとクライアントは一緒に"Dance in the moment"する。


⑤良質なコーチングを受けと、クライアントは「大人になってから身につけた様々なものが剥がれ落ち、本来の自分に戻っていく実感」を得られる。


⑥コーチは「3つのアンテナ」を使ってクライアントの話を聴いている。


 ⅰ)クライアントが「本当はこうしたい」と願っていることがあるのではないか?


 ⅱ)クライアントは何かにとらわれているのではないか?


 ⅲ)クライアントは今何らかの感情を抱いているのではないか?


⑥の「3つのアンテナ」の話は特に勉強になりました。


ⅰ)に関して言うと、僕はまず、現在の日常生活で困っているちょっとしたことの相談をコーチに持ちかけました。


一般的な問題解決アプローチであれば、その困りごとの原因を分析して、解決策を導くことでしょう。


しかし、コーチは、「谷藤さんは本当はどうしたのですか?」、「将来どうなっていたいですか?」、「それが実現できた時、周りの人とはどのような関係になっていますか?」といった問いを頻繁に投げかけてきました。


問題を深掘りするのではなく、未来イメージを具体化することに時間をかけたのです。


そして、それを実現するためのアクションを僕の中から引き出しました。そのアクションは、大げさなものではなく、明日からすぐに実行できる小さなものでした。


大事なのは、そのアクションに集中すれば、僕が最初に提示した困りごとは実は大きな問題ではなく、自然と氷解することに気づかせてくれた点です。


ⅲ)に関しては、僕が自分なりの解に至る過程で、コーチは僕の心情や身体的変化にも目を向けさせようとしました。


「今どういう風に感じていますか?」、「こちらからは緊張しているように見えます」、「今、息を止めていませんでしたか?」、「さっきと今とで、気持ちはどのように変化しましたか?」


こういう問いはあまり経験がないので、非常に新鮮でした。僕が自分で話していることが、本当に僕の中で腹落ちしているかを確認しているようでした。


ⅱ)については、今回は初回ということもあり、それほど深掘りはありませんでした。ただ、セッションが終わってから1つ気づいたことがあります。


僕は、「人に何かをお願いするのが苦手で、自分で何でもやろうとしてしまう」悪い癖があります。セッション中もその話題になりました。


悪い癖の根底には、「他者のことを簡単に信用してはいけない」という僕の価値観があるように思えます。


「こちらが期待した成果が他者から得られない可能性があるなら、自分でやった方が早い」と判断してしまうわけです。


当然のことながら、こういう価値観は実生活に悪い影響を及ぼします。


本当のところ、僕の周りには信頼に足る方々がたくさんいます(実際、僕はコーチのことを信頼してコーチングを依頼しました)。


悪い価値観に反するよい事実を1つずつ発見していくことで、悪い価値観をよい価値観に書き換えることも、コーチングの成果なのだろうと感じました。


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