
土浦駅近くの茨城県県南生涯学習センターが開催している「現代的課題対策講座」の1つに「社会・企業における発達障害の理解と対応支援(全5回)」というものがあり、先日第4回の講義を受けてきました。
今回の講師は、第2回の講師と同じく茨城障害者職業センターの方で、「障害者雇用の進め方」について、6つのステップに分けて解説してくださいました。
━━━━━━━━━━━━━━━━
今回、学習したこと
━━━━━━━━━━━━━━━━
【Step1:障害者雇用のイメージをもつ】
障害者職業センターを運営する「高齢・障害・求職者雇用支援機構」のHP(https://www.jeed.go.jp/disability/data/handbook/index.html)や、「障害者雇用事例リファレンスサービス」のHP(https://www.ref.jeed.go.jp/)で情報収集をする。
また、障害者雇用をテーマとした事業主向けのセミナーやワークショップに参加する。
【Step2:受け入れ体制を整える】
経営者が障害者雇用に対して前向きなメッセージを発信し、経営者、人事担当者、受入部署、受入部署以外の部署との間で全社的な連携が取れる体制を構築する。
とはいえ、障害者を受け入れる部署は様々な不安を抱えるものである。例えば、店舗間で効率性や業績を競い合っている小売業の場合、障害者を受け入れる店舗は不利だと受け取られることがある。その場合、障害者を本社付の社員とし、障害者の人件費を本社負担とすることで、店舗の不安を緩和したという事例もある。
【Step3:職務を選定する】
他の社員が担当していた職務にそのまま従事させることができれば理想だが、難しい場合は、企業内の職務を検証し、切り出し、組み合わせ、1人分の職務に再構成する。
企業内で職務を探しても見つからなければ、新たな職務を創り出す。外注していた清掃業務や工場の保全業務などを内製化したり、社員向けマッサージルームや喫茶サービス、食品製造といった、企業にとってプラスとなる新しい部署を設立したりする。
【Step4:採用を検討する】
求人票だけでは仕事や職場のイメージがつきづらい障害者は多い。同様に、履歴書や面接だけでは障害特性や能力のイメージがつきづらい企業も多い。入社後に、双方がイメージのギャップに悩まないよう、職場見学や職場体験の機会を作ることが効果的である。
【Step5:面接をする】
採用面接で障害特性について質問してよいか迷う人事担当者は多いが、求職者が障害をオープンにしている場合は積極的に質問してよい。雇用した場合の配属先や担当業務を決め、職場環境を調整するなど、必要な配慮を検討する上で、求職者の状態を正確に知ることは不可欠である。
面接を通じて、以下の事項について把握しておきたい。
①障害について=障害の状況、治療の必要性や内容、通院・服薬の有無、必要な配慮や支援、支援機関の有無。
②職務について=希望する仕事、保有している技能の内容やレベル、コミュニケーションの特徴。
③職場生活について=通勤の方法(経路、時間、手段)、職場内の移動方法。
求職者が自身の特性や必要な合理的配慮を企業へ伝えるためのツールとして、「就労パスポート」(厚生労働省が推奨、https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/shougaishakoyou/06d_00003.html)や「ナビゲーションブック」(高齢・障害・求職者雇用支援機構が推奨、https://www.nivr.jeed.go.jp/center/report/support13.html)などの自己紹介資料を作成していることがある。
自己紹介資料のフォーマットは様々あるため、「自分の得意・不得意や、会社に伝えたいことをまとめた資料はないですか?」と確認するとよい。
【Step6:職場定着、雇用継続を図る】
受入時と、その後6か月~1年に1回は障害者の状況や気持ちの確認を行う。
・業務についてやりづらさを感じる点はないか?無理や困難は生じていないか?
・通勤や職場環境について、つらさ、不安、ストレスを感じる場面はないか?
・職場での人間関係で悩んでいないか?孤立感を抱いていないか?
・体調管理について不安や悩みはないか?疲労はどの程度か?
といった点をヒアリングし、職場改善につなげていく。
また、障害者本人とその上司、人事担当者、さらに外部の支援機関や医療機関を加えて、連携体制を整えておくことが重要である。利用可能な支援機関としては、
・発達障害者支援センター
・障害者就業・生活支援センター
・障害者職業センター
・障害者就労支援センター
などが挙げられる。
障害者職業支援センターには「ジョブコーチ支援」というメニューがある。障害者雇用を行っている企業に一定期間ジョブコーチが訪問し、障害者本人と企業の双方に支援を行うサービスである。
#茨城県
#土浦市
#生涯学習
#生涯学習センター
#発達障害
#大人の発達障害
#発達障害者支援法
#自閉症
#自閉スペクトラム症
#ADHD
#学習障害
コメント