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土浦駅近くの茨城県県南生涯学習センターが開催している「現代的課題対策講座」の1つに「社会・企業における発達障害の理解と対応支援(全5回)」というものがあり、先日第5回の講義を受けてきました。


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今回、学習したこと
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①職場のメンタルヘルス対策には、(1)セルフケア、(2)ラインケア、(3)事業場内産業保健スタッフ等によるケア、(4)事業場外資源によるケアの4つがある。


(1)セルフケア=イベントごとにストレスの強さを数値化した「ストレスマグニチュード」をベースに、神戸市精神保健福祉センターが作った「ストレスマウンテン」(http://stressmountain.jp/)というサイトがあり、自身のストレス状態を簡易的に診断できる。


ストレスのサインには様々なものがあるが、一般的には身体⇒行動⇒精神の順番で現れる。精神面に現れるのは意外と遅い。ストレスを感じた時には、Rest、Recreation、Relaxの3Rによってエネルギーを回復させる。


(2)ラインケア=職場で上司が部下のメンタルヘルス対策を行う際には、「事例性(caseness)」と「疾病性(illness)」を区別しなければならない。


「事例性」とは職場で起きている労働問題であり、毎日遅刻する、仕事のミスが多いなどが挙げられる。「疾病性」は健康問題と言い換えることができ、疲れで起きられない、気分が落ち込んで頭が回らないなどが該当する。


上司は事例性と疾病性を混同しないよう留意する必要がある。⁡

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その上で、疾病性に関しては、医師などの専門家でないと正確には解らないことから、上司が安易に判断するのではなく、医師などと適切に連携することが求められる。


ところで、全ての疾病性が職場で問題となるわけではない。疾病性を抱えていたとしても、周囲のフォローがあったり、本人に適応能力があったりすれば、疾病性が事例性となって表出しないこともある⁡⁡(高血圧の人でも、職場で仕事の調整があり、本人が適切に服薬していたら問題が生じにくいのと同じ)。


(3)事業場内産業保健スタッフ等によるケア=産業医、衛生管理者、保健師、看護師、産業カウンセラー、臨床心理士などがいる。しかし、職場への配置状況や専門性は様々であり、他分野への十分なケアは難しいのが実情である(と講師が本音を漏らしていた)。


(4)事業場外資源によるケア=自身も精神科医である講師が今回の講義で注目したのは医療機関である。講師が茨城県内の精神科医を対象に行った調査研究によると、


・発達障害の診療への門戸は開かれているものの、成人発達障害に関しては積極的に受け入れている医療機関は多くはない。


・8割以上の医師は、本人の就業状況や職場での困りごとに関する情報を必要としており、上司や人事に助言も可能と考えている。本人や主治医の了承を得た上で、職場関係者が同行受診し、主治医と情報交換することは有益である。


・また、8割以上の医師は、就業上の意見に対して、事業場からの情報提供やフィードバックを求めている。主治医と職場との間で継続的なコミュニケーションを取るとよい。


ことが明らかとなった。


これで全5回が終了したわけですが、最後に講師が紹介した以下の言葉が印象に残りました。


「”障害者”というのは、『依存先が限られてしまっている人たち』のこと。健常者は何にも頼らずに自立していて、障害者はいろいろなものに頼らないと生きていけない人だと勘違いされている。


けれども真実は逆で、健常者はさまざまなものに依存できていて、障害者は限られたものにしか依存できていない。依存先を増やして、一つひとつへの依存度を浅くすると、何にも依存していないかのように錯覚できます。


”健常者である”というのはまさにそういうことなのです。世の中のほとんどのものが健常者向けにデザインされていて、その便利さに依存していることを忘れているわけです。


実は膨大なものに依存しているのに、『私は何にも依存していない』と感じられる状態こそが、”自立”といわれる状態なのだろうと思います。


だから、自立を目指すなら、むしろ依存先を増やさないといけない。障害者の多くは親か施設しか頼るものがなく、依存先が集中している状態です。だから、障害者の自立生活運動は『依存先を親や施設以外に広げる運動』だと言い換えることができると思います」


これは、東京大学先端科学技術研究センター准教授である熊谷晋一郎氏の言葉です。熊谷氏は新生児仮死の後遺症で脳性麻痺となり、車椅子生活を送っている方です。


自立の反対が依存なのではなく、自立と依存は共存概念であるという指摘は非常に重要だと思います。


最近は自己責任という言葉が独り歩きしていますが、人間誰しも完全に1人では生きていけないわけで、責任を果たすには他者を絶対的に必要とします。⁡⁡
⁡⁡

⁡健常者であろうと障害者であろうと、「もっと周りに頼っていいんだよ」と声をかけ合える社会にしたいですね。



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