png_20230223_192751_0000

もう1か月以上前の話になってしまいましたが、5回目のコーチングを受けました。

《過去のコーチング記録》
「初めてプロのコーチングを受けました(コーチングの基本を学ぶ)」(https://onl.la/yra47E5)
「2回目のコーチングを受けました(自分の価値観と向き合う)」(https://onl.la/BctEJ9D)
「3回目のコーチングを受けました(矛盾した経営観をよしとする)」(https://onl.la/5iJzTix)
「4回目のコーチングを受けました(夫婦間の関係をよりよくする)」(https://onl.la/biWtf9a)


今回は「僕が45歳になる2026年までに実現したいこと」というテーマでコーチとお話をしました。

真っ先に思い浮かんだのは、「土浦駅近辺の活性化に貢献する」ということでした。僕は現在土浦市に住んでいますが、クライアントの大半は東京です。しかし、せっかく土浦に住んでいるからには、もっと地元での仕事を増やしたいという気持ちもあります。

「土浦市近辺が活性化している状態とは具体的にどういうことですか?」とコーチは尋ねました。僕は、「起業する人にあふれている状態」だと答えました。

土浦駅近辺は、人口減少に悩む地方都市の典型のような地域です。かつて存在した百貨店や大型スーパーが次々と撤退し、駅周辺の商店街やビルにはシャッターや空きテナントが目立ちます。

ここに、新たな企業や店舗を入れたいとおぼろげながら望んでいます。起業家を支援することは、僕が掲げている「社長のやりたいを形にする」という経営コンサルティングのテーマとも合致します。

短期的には地元の住民をターゲットとした飲食店やサービス業を増やすところから始め、長期的には社員が数十人~数百人いるような企業を何社も輩出したいというのが僕の願いです。

実は、コーチングを受けた1週間前に、フランスの大手コンサルティング会社であるキャップジェミニが、本社機能の一部をつくば駅近くの「トナリエクレオ」に移すというニュースを見ました。将来的には数百人規模の事業所にする予定だと言います。

僕はこのニュースにも触発されて、土浦駅近辺にも同規模の企業を作るのだという想いを強くしました。

「なぜ起業家を増やしたいのですか?」コーチはさらに掘り下げてきます。僕は端的に、「新しいことにチャレンジする人は楽しそうにしているし、そういう人が集まる街もまたきっと楽しいものになるはずだ」と返しました。

しかも、起業家を支援するにあたって、いわゆる「伝統的な経営」にあまり依拠しない方法を採用したいとも考えています。

「伝統的な経営」とは、起業家の原体験に根差した経営理念を掲げ、それを実現する戦略を論理的にデザインし、強みを活かして圧倒的に差別化された製品・サービスを作り、不足している経営資源を外部から調達しながら戦略を実行する、というものです。

しかし、僕の経験上、それだと経営のハードルが大幅に上がってしまい、経営者もそこで働く社員もかなりの苦労を味わうことになります。もちろん、戦略の達成によって得られる充実感が楽しいと思える人がいることも事実ですが、多くの人はその境地にまで到達できません。

これまでの投稿でも何度か述べてきましたが、僕は「伝統的な経営」に対して「新しい日本的経営」なるものを構想しています。明確な経営理念や突出した強みがなくとも、限られた手持ちの資源(特に人脈)をベースに、偶然の出来事を直観的に活用しながら、予期せぬ方向へと事業が展開することを楽しむような経営のことです。

「最初にこういう目的・目標・計画を立てました。その通りに実行してそれを実現しました」というストーリーはあまり面白くありません。

「最初は何となくこうするつもりだったのだけれど、この人と出会ってこうしてみようという話になり、やってみたらやっぱりこっちがいいな、という展開になって、それを面白いと思うあの人が加わったらさらに別の方向に転がっていった」という話の方が、当事者も聞いている人も楽しい気持ちになるでしょう。

僕は、土浦駅周辺をそんな人たちであふれている街にしたいです。

「そういう街において、谷藤さんはどういう存在なのですか?」とコーチは質問を重ねてきました。その質問の裏には、「なぜ、僕自身が起業家とならないのか?」という意味が隠れているように感じました。

率直に言って、僕は0から1を作るのが苦手です。逆に、1、2ぐらいのものを6、7ぐらいのレベルにまで持っていくのが得意だと認識しています。だから、既に何かアイデアを持っている起業家をサポートするポジションがいちばんしっくりくるのです。

さらに言えば、僕が支援した起業家からは、「僕のおかげで上手く行った」と感謝されなくても構わないと思っています。

中国の古代の思想家である老子はこんなことを述べました。

「理想のリーダーは部下から敬愛されるが、最も理想的なリーダーは部下からことさら意識されることはない」

理想のリーダーとは、部下から「あの人のおかげで自分の仕事が成果を上げている」と評価される人のことです。しかし、老子はさらに上のリーダーがいると指摘します。一言で言えば「存在感の薄いリーダー」であり、部下が「自分の力で成果を上げられている」と自信を持てるようなリーダーこそ、最高のリーダーだというわけです。

45歳までに僕自身もそんな存在になりたいと、頭の中がすっきりしたコーチングでした。

#やとろじー⁡
#経営
#ビジネス
#経営コンサルタント
#経営コンサルティング
#コンサルタント
#コンサルティング
#中小企業診断士
#診断士
#コーチング⁡
#カウンセリング