《要点》◆著者はまず、与謝蕪村「家色楼台図」、三好達治「雪」、長岡弘「友人」、佐野洋子「100万回生きたねこ」を題材に、幸福の要因として①静けさ、②平穏さ、③身近さ、④さりげなさという4つを抽出する。その上で、古代から現代に至る哲学者が幸福をどのようにとらえ ...
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2023年11月
荒昌史『ネイバーフッドデザイン』―結局、デザインよりも「まずはやってみよう」
《要点》◆ネイバーフッドデザインとは、近くで暮らす人々の間に緩やかなつながりを作ることである。その目的は、「まちに暮らす人々が助け合える関係を作ることで、まちの困りごとや地域課題、ひいては社会環境課題を解決すること」である。◆ネイバーフッドデザインの具体 ...
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津上俊哉『米中対立の先に待つもの』―米中共倒れの先に「新しい中世」が来る?
《要点》◆習近平主席がトップの座に就いてからの9年間の間に、中国は随分と左傾化・保守化が進んだ(中国では左派が保守的とされる)。大きな要因としては、①文革世代がいよいよ党、政、軍のトップを占める時期が来たことが挙げられる。加えて、②コロナ禍において、都市の ...
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佐藤航陽『世界2.0』―メタバースとは「神」の民主化である
《要点》◆テクノロジーの役割とは「一部の特権階級だけが独占していた能力を民主化すること」である。メタバースが意味するのは、「神の民主化」である。すなわち、「世界を創造する」能力を民主化することである。◆世界とは、視認できるビジュアルとしての「視空間」と、 ...
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ロバート・キーガン他『なぜ人と組織は変われないのか』―「免疫マップ」を通じた自己/組織変革の1冊
「ハイフェッツが言う2種類の課題とは、『技術的な課題』と『適応を要する課題』である。(中略)盲腸の手術を成功させたり、不具合で前輪が出ない旅客機を無事に着陸させたりするのは、(中略)技術的な課題にすぎない。高度な任務ではあるが、それをやり遂げるためにどのよ ...
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