

月2回通っているクリニックで軽い不整脈が見つかりまして(汗)、医師と色々話した結果、疲労が蓄積しているだろうから、ちょっと仕事をセーブしてはどうかと助言を受けました。そのため、5月はかなり仕事量を抑えています。
代わりに、何か楽しいことをしようと、久しぶりに水曜どうでしょうのDVDを買いました。
僕は根っからのどうバカで、以前はどうでしょうのDVDをたくさん持っていました。しかし、数年前に抜き差しならぬ事情があってほとんどの家財を処分しなければならなかった時に、どうでしょうのDVDも売ってしまいました。
それからしばらくどうでしょうのDVDを買っていなかったのですが、最近また欲しくなって、久しぶりに購入したのが『原付日本列島制覇』です。
2006年の『ヨーロッパ20か国完全制覇』から4年後の2010年に収録され、東日本大震災により被災地をはじめ日本中が消沈していた2011年に、笑いと勇気を届けてくれた伝説の企画です。
どうでしょうの企画で「カブに外れなし」と言われるだけのことはあり、やはり面白いの一言に尽きます。第6夜でミスターが大爆発するシーンは圧巻です。
重さ14㎏もあるマルシン出前機を意味なくカブに積んで、東京から三重県の伊勢まで走ってきたミスターが、翌日、和歌山県の龍神温泉まで約200kmの道もマルシンを積んで走るかどうかを賭けて、藤村Dと早食い対決をすることになります。
食材として選ばれたのは、伊勢名物としてあまりにも有名であり、かつ、その強烈な甘味ゆえにミスターがあまりにも大嫌いな「赤福」。それをお互いにひと箱食いしようというわけです。
ミスターは赤福を一気に4個食いし、目をひん剥き、口に含んだペットボトルの水を鼻から逆噴射させ、涙を流しながら、魂を削って何と魔神・藤村Dに奇跡的に勝利します。
ところが、藤村Dが「マルシンは後半の100kmだけ免除」と言ったのを皮切りに、極悪人・大泉洋さんが、「100km走り切った時点で、もう一度甘いもの早食い対決をし、ミスターが勝ったら残りの100㎞もマルシンを免除しよう」と意味不明な提案をし、ミスターの渾身の勝利を台無しにしてしまのでした。
個人的にもう1つ大好きなシーンがあります。それは、第9夜の前枠です。
原付日本列島制覇では、前枠・後枠で大泉さんが坂本龍馬に、ミスターが岩崎弥太郎に扮して(2010年に大泉さんがNHKの大河ドラマ『龍馬伝』に出演していた影響です)、HTBの旧社屋の裏にあったお馴染みの公園でコントを繰り広げます。
弥太郎はネギや大根、鳥かごなど、色んなものを背負って商売をするものの、一向に売れません。龍馬は「商売は目立たにゃいかんぜよ」と言って、弥太郎に無茶なチャレンジをさせます。
最初は雪の公園の高台をそりに乗って滑ってくるだけだったのですが、放送回を重ねるごとに、そりに立ち乗りしろだの、ラッパを吹きながら滑ってこいだのと、要求がエスカレートしていきます。
にもかかわらず商売が全く軌道に乗らない弥太郎が業を煮やして、「わしゃ商売を辞める」と言い出したのが第9夜です。弥太郎の言葉をうつむきながら聞いていた龍馬は、急に身体を起こすと、弥太郎に張り手をかまし、弥太郎を雪の上に押し倒します。
藤村Dが爆笑していたので、この動きは台本になく、龍馬がとっさの思いつきでやったのでしょう。
これだけでも十分に面白いのですが、龍馬は今回のチャレンジとして、手品師が使うようなアイマスクをつけ、さらに皿回しをしながら立ち乗りで滑ってくるよう弥太郎に命じます。
弥太郎がアイマスクをつけようとしたところ、アイマスクが小さかったのか、ゴムがプチンと切れてしまいます。「小っちゃくてつけれんぜよ」と抗議する弥太郎に、龍馬がもう一発張り手をかまして、2人で雪の上を転げ回ります。このシーンがおかしくて仕方ないのです。
赤福の甘いもの対決にせよ、弥太郎チャレンジにせよ、ミスターにとっては勝ち目のほとんどない負け戦です。それなのに勇猛果敢にも挑み、案の定ひどい目に遭った上、さらに追い打ちをかけられるという構図が、何ともどうでしょうらしいと感じます。
僕は、単にどうでしょうが好きなだけではなく、どうでしょう的な生き方を「新しい日本的経営」として昇華させたいと思っています。
一般的な経営とは、組織の明確な目的、使命、理念を掲げ、強みを活かしてそれらを実現する戦略を論理的に構想し、必要な経営資源を幅広く調達して、戦略を計画的に実行しようとするものです。
ところが、どうでしょうは旅番組でありながら、旅の目的(=どこかの目的地に着くこと)には大して意味がありません。どうでしょう班の4人は、本人たちも白状しているように、テレビ番組制作のノウハウを持っていたわけでもありません。予算が限られれていたため、旅の途中で見つかるありものを何とか拾い上げ、偶発的な出来事から大きな笑いを生み出してきました。
レギュラー放送終了から20年以上が経過しても、未だに(僕を含む)根強いファンが全国にいることを踏まえると、どうでしょうには人々の共感を呼ぶ普遍的な何かがあるのではないでしょうか?
原付日本列島制覇に関して言えば、「負け戦に敢えて突入する」、「負けをもう1回重ねる」ことが、予想外に楽しい結果を生むことがあると考えられます。
通常の経営では、負け戦に首を突っ込むことは愚策であり、負けをさらに続けて傷口を広げるなどというのはご法度です。リスクは可能な限り回避し、仮に損失が生じたら、早く損切りをするのが定石です。
しかし、もしかしたら、例えば失敗すると解っている製品開発に意図的に挑戦し、案の定失敗が見えてきた段階で、(組織が傾かない程度に)もうひとあがきして、さらに足を踏み外すことが、かえって組織にとって偶然の学びをもたらすということがあり得るのかもしれません。
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