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皆様、お久しぶりです。1か月以上投稿できていなくて申し訳ありませんでした。

最近、「本が読めない、文章が書けない」症状に悩まされておりまして、投稿が滞っていました。本を読んでも内容がなかなか頭に入ってきませんし、いざ文章を書こうとしても、言葉がすらすらと出てこないのです。

30代の頃は年間100冊以上本を読み、ブログに年間で20万字から多い時には50万字ぐらいの文章を書いていました。それと比べると、今年は全然ダメダメです。年齢とともに「創造力が枯れる」とはこういうことなのか?とふさぎ込んでしまいます。

最近、ドラッカーの一連の著書を少しずつ読み返しています。最初に読んだのは社会人になりたての頃、2回目は30代、今は3回目です。1回目や2回目に書き込んだメモを読み返すと、その当時の方が僕の頭は冴えていたのではないか?と思うぐらいです。

ドラッカーの文章には、何とも表現しがたい癖があります。3回目の読書では、その癖に引っかかって、読むのに苦労しています。

もっとも、ドラッカーの著書の大半は、ドラッカーが60歳を過ぎてから書かれたものです。70代、80代で発表された文章もたくさんあります。稀代の学者であるドラッカーがその年齢になって書いた内容を、現在42歳の僕が完全に掌握しようとすることに無理があるのだと考えることにしました。

一方で、40代の人が書いた本を読むと、非常に悔しい気持ちになります。僕だってたくさんの読書量をこなし、たくさんのアウトプットを出してきたのに、なぜ未だに著書の1冊も書けないのか?なぜ文章で社会にインパクトを与えることができないのか?

僕は今年で社会人20年になりますが、20年働いた割には大した人間になっていないとも感じます。まず、30歳になる直前でフリーランスになりましたので、部下を育成したという経験がありません。それから、海外で仕事をする機会もなかったため、英語力に致命的な欠陥があります。

そもそも、30代は長期にわたる病気のこともあって、まともに仕事をすることができませんでした。ここでは詳しく書きませんが、僕は37歳の時に「1回死んだ」と思っています。病気が落ち着いてきたのは、40歳になる直前です(今の妻と出会った頃です。妻は僕の人生を大きく変えてくれました)。

だから、30代の10年間はなかったことにして、気持ち的には今が30代だと自分に言い聞かせることにしました。今から人を育成する経験を積めばよいし、今から英語力を身につければよいのです。実際、5月から英会話スクールに通い始めたところです。

こんな感じで、最近は頭の中がもやもやとしている状態です。そんな僕に朗報がありました。NHKの「クローズアップ現代」によると、最近は「もやもやする力」が評価され始めているというのです。

課題に対して論理的にスパッと解を出すのではなく、ああでもないこうでもないと不確実性の中にとどまる方が、かえって創造的なアイデアを生み出せると言います。課題が複雑でなかなか解を導くことができない、あるいは、そもそも何が課題なのかさえ解りにくい現代においては、もやもやする力、正確には「ネガティブ・ケイパビリティ」が重要なのです。

よって、僕の頭の中がもやもやしているのは、決して創造力が枯れたわけではなく、創造力の源泉になり得るということです。そう考えると、ちょっと前向きな気持ちになれました。

気分をリフレッシュするために、8月に家族で福島へ旅行に行きました。磐梯山の近くにある星野リゾートのホテルに泊まり、桧原湖でカヌー体験をしました。写真はその時のものです(ようやく写真に言及できました)。

カヌー体験は非常に貴重なものでした。山々に囲まれた湖の中を、インストラクターに導かれながら、2時間たっぷりと漕ぎ続けました。腕力に任せて漕ぐと、すぐに腕が痛くなります。パドルを肩で回転させる感覚を身につけると、スムーズに漕ぐことができます。インストラクターによると、上手な人はカヌーを「漕ぐ」とは言わず、カヌーを「回す」と表現するそうです。

さて、我が愛する阪神タイガースが、18年ぶりに「アレ(優勝)」を達成しました。岡田監督は四球による出塁を重視し、フロントと掛け合って年俸の査定方法まで変えたと言います。かつての『マネー・ボール』に出てきた、オークランド・アスレチックスの戦略を思い出させるものです。

ただ、「四球を増やすために際どい球には手を出すな」と選手に指示したところで、すぐに実行できるものではないでしょう。今岡打撃コーチによる技術指導の賜物であろうと推察します。

この文章を書くのにも随分と苦労しました。ぼちぼちと投稿を再開していきたいと思いますので、皆様どうかお付き合いいただけると幸いです。

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