12回目のコーチングを受けました

僕が隔月で受けているコーチング、今回が12回目でした。ということは約2年にわたってコーチングを受けている計算になります。コーチはいつも、僕の中にあるもやもやした、時に相矛盾するような考えを多角的に評価して再構成し、また僕がやるべきアクションをそっと後押ししてくれるので、本当に助かっています。

《過去のコーチング記録》
8回目のコーチングを受けました(観光地の条件を考える)
9回目のコーチングを受けました(習慣に意味づけをする)
10回目のコーチングを受けました(「中年の危機」を乗り越える)
11回目のコーチングを受けました(社会人生活20年を振り返り、次の20年を展望する)

ここのところ僕はずっと、「土浦駅周辺でまちづくりに関わりたい、『新しい日本的経営(=わいがやな経営)』を実践したい」と思っており、まずは人脈を広げようとしている段階です。最近は地元町内会の青年会にも積極的に顔を出し、地元住民が集まるFacebookグループに地元ネタを投稿し、さらに家の近くにある古民家カフェで開かれる読書会にも顔を出すようになったことをコーチに報告しました。

先日、とある市で「地域ニュースサイト号外NET」のライターをやっている方とお話をする機会がありました。その方も地元のまちづくりに関わりたいという想いを強く持っているのですが、自分自身が例えば飲食店を開くとか、特別な技術を活かして起業するといったことはなかなか難しく、ちょっと悩んでいるとのことでした。

この悩みはまさしく僕にも共通するものです。僕には料理の腕もありませんし、何か優れた製品を生み出せる知識基盤もありません。「これといったスキルがない中で、どうやってまちづくりに関わっていけばよいか?」をコーチに相談することにしました。

コーチは、「『自分はあれやこれができない』という制約をいったん取っ払って、谷藤さんがまちづくりのためにしたいことは何ですか?」と、ゼロベースの思考を促してきました。

まず思い浮かんだのは、「土浦市の各地で開催される大小様々なイベントを集約したポータルサイトやスマホアプリを制作すること」でした。

僕が参加しているFacebookグループには毎週のようにイベント情報が流れてきますし、街中ではイベントのポスターやチラシを見かけることもあります。ただ、タイミングよくそれらの情報に触れることがないと、イベントのことを知らずに終わってしまうことが多く、もったいないと感じていました。

「ここを見れば全てのイベント情報が解る」というサイトやアプリがあれば、もっとイベントに参加する人が増え、まちが活性化するように思います。土浦市民約14万人のスマホにはサイトがお気に入り登録されているか、アプリがインストールされており、市民は毎朝このサイトを訪問したり、アプリの通知をチェックしたりするのが日課になることが理想です。

次に頭をよぎったのは、保育園や放課後等デイサービス事業所、高齢者向け住宅といった、福祉系の施設を駅周辺に作ることでした。現在の駅周辺には飲食店や学習塾が多く、近隣で働く人や中高生のためのまちづくりになっています。一方で、幼児や障害者、高齢者にとってはあまり優しくないまちになっている印象を受けます。個人的には、まちというのは誰もが住みやすい場所でなければならず、包摂性が必要だと考えます。

福祉系に絡めてもう1つ思いついたのは、いわゆるサードプレイスを作ることでした。不登校になっている子ども、仕事や家族関係でちょっと行き詰っている大人などが、学校、職場、家庭を離れて息抜きできる場所のことです。駅近くという何かと騒がしい空間の中に、ある種の逃げ場所が設定されていることは、生活にゆとりをもたらすに違いありません。

「谷藤さんは今挙げた3つの中で、どれをやりたいと思いましたか?」とコーチは尋ねました。最初のポータルサイトやアプリの開発には技術が必要ですし、僕でなくても誰かできる人がいるでしょう。保育園などの福祉施設は話が大きすぎて、今の僕には手が届かない気がします。サードプレイス作りなら、そこまで特殊な能力がなくても、比較的ローリスクで取り組めるのではないかと僕は答えました(もっとも、事はそんなに簡単ではないのかもしれませんが)。

サードプレイスではコーヒーや軽食ぐらいは出しますが、食事をしてもらうのが目的ではなく、あくまでも食事を媒介として参加者の間に偶発的なコミュニケーションが生まれるのが狙いです(僕は、「採算を度外視してよいなら、何時間居座って会話してもよいレストランを作ってみたい」ともコーチに話しました)。僕自身もそのコミュニケーションの中に身を置いて他者との交流を楽しみ、他者から様々なことを学びたいと思っています。

聞けば、コーチがデンマークに行った時、皆が暖炉の前で編み物をするという集まりがあったそうです。この集まりの目的は編み物を完成させることではなく、編み物をしながらお互いにおしゃべりを楽しむことだと言います。また、コーチは最近教室に通っているのですが、教室で高校生が恋愛相談をするなど、教室がサードプレイス的な機能を果たしているとも教えてくれました。

食事であれ編み物であれ習字であれ、人々が集まれる状況だけ設定し、状況に関与する人たちの相互作用の中から、当初考えもしなかったアイデアが立ち上がり、新しいことが始まる。そして、当事者がその過程自体を楽しむ―サードプレイス作りは、僕の目指す「わいがやな経営」、「新しい日本的経営」にとってうってつけだと感じました。まずはサードプレイス作りに賛同してくれそうな人を探してみることをコーチに約束して、今回のコーチングは終了となりました。

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