《要点》◆ファシズム全体主義に特有の新しい症状は次の3つである。①ファシズム全体主義は積極的な信条を持たず、他の信条を攻撃し、排斥し、否定する。②ファシズム全体主義は、ヨーロッパ史上初めて、政治と社会の基盤としての権力を否定する。すなわち、個人の福祉の向上 ...
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カテゴリ:書評 > ドラッカー
【要約・感想】ピーター・ドラッカー『断絶の時代』-4つの時代とその「次に来る時代」
《要点》【第Ⅰ部:企業家の時代】◆今日(※本書が発表されたのは1969年)の産業のほとんどは、第一次世界大戦以前の半世紀になされた発明・発見の延長線上にある。農業、鉄鋼業、自動車産業は、途上国ではこれからも成長するが、先進国では伸びが鈍化しており、新たな発展 ...
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【要約・感想】ピーター・ドラッカー『新しい現実』―多元社会における政府はどこへ向かうのか?
《要点》【第Ⅰ部:政治の現実】◆1873年のウィーン株式市場の崩壊によって、自由主義、自由放任の時代は終わりを告げた。同様に、1973年も「歴史の峠」であり、「政府による救済」(それが福祉国家によるものであれ、マルクス社会主義やファシズム全体主義によるものであれ ...
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【要約・感想】ピーター・ドラッカー『見えざる革命』―「アメリカは初の社会主義国家」だとする衝撃の書
《要点》◆社会主義を労働者による生産手段の所有と定義するならば、アメリカこそ史上初かつ唯一の真の社会主義国である。今日、アメリカの民間企業の被用者は、その私的年金基金を通じて、少なくとも全産業の株式の4分の1を所有する。これは、全産業を優に支配しうるだけの ...
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【要約・感想】ピーター・ドラッカー『乱気流時代の経営』―本書のドラッカーを批評的に読む5つの視点
本書が発表されたのは1980年、ドラッカーが71歳の時です。現在では当たり前になっている先進国と新興国との間の「生産分担」(先進国が製品を企画・設計し、新興国が製品を生産するという役割分担のこと)が主流になることを人口動態の変化から見抜くなど、ドラッカーの慧眼 ...
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